手形は使用目的などで様々な呼ばれ方をします。これらは手形の使用目的・形態の呼び方で、手形の種別ではありません。
- 支払手形
自らが支払の義務を負っている手形 - 受取手形
他人(振出人)に対して支払の請求ができる権利を持っている手形 - 商業手形
一般には商手といわれ、実際の商取引に基づいて振り出される手形で一般に流通しているもの - 融通手形
商取引の裏付けがなく、資金繰りのために振り出された手形で不渡になる危険が高い - 貸付手形
銀行等の金融機関から短期間の借入のために借用証書代わりに借主が振り出した手形 - 割引手形
支払期日前に銀行等の金融機関が利息を控除して引き取った手形で手形割引済みの手形 - 単名手形
支払義務者が1人だけの手形で貸付先を受取人とする手形貸付で用いられるもの - 複名手形
振出人の墓裏書人や保証人などの支払義務者が複数いる手形 - 担保手形
債務の履行を担保する目的で振り出される手形 - 譲渡手形
受取手形の所持人が支払のために裏書譲渡した手形(転譲手形・廻し手形とも言う) - 白地手形
手形の要件の一部が欠けたまま振り出された手形 - 不渡手形
支払期日に決済されなかった手形 - 見せ手形
融通手形と同様の機能を持ち所持人に資金があるように見せかける為だけに振り出された手形 - 荷為替手形
船荷証券などの船積書類を添付したもので売り手が買い手を支払人として振り出した為替手形 - 持出手形
取立委任された銀行が支払呈示のため手形交換所に持ち込んだ手形 - 持帰手形
手形交換所でていじされ支払銀行が持帰る手形