手形の様式には約束手形と為替手形の2種類があり、どちらも裏書をすることで約定支払日前に利用をすることができます。まず、手形とは満期日、いわゆる支払期日が到来した時にその券面を持っている人が振出人に対し券面を呈示して支払を求め、現金を入手することができる有価証券を指します。
手形の裏書の正しい書き方とは、法人では住所、会社名、代表資格や代表者名などを書き、印鑑を押します。印鑑を押す場所は、会社名と氏名の右横に押す形になります。
株式会社なら、カッコ内に株といったような簡略化した記載は避けましょう。正しく株式会社と記載するのが正解です。有限会社についても略さずにそのまま記載してください。印鑑は、被裏書人の上にある点線にかからず、右端が切れてしまわないように全体がハッキリ確認出来る形で押しましょう。
個人の手形の裏書の正しい書き方は、住所と氏名を書き、先と同様に住所と氏名の右横に印鑑を押します。印鑑はこちらも被裏書人の上にある点線にかからないよう押します。右端が切れないよう全体がハッキリ確認出来る形で押してください。
手形の裏書が不備になる書き方も解説しておきますと、印鑑が点線にはみ出している、印鑑が一部切れてしまい全体が確認できない場合、氏名、住所、会社名などを被裏書人欄にかかって記載した場合です。
裏書をミスした時は、基本バツをふって中央に印鑑を押し、第二裏書人欄に記載し直しです。株式会社を略して記載したような軽いミスなら、間違えた箇所に二重線を引き、この場合訂正箇所の左に印鑑を押します。
印鑑の右部分一部切れた状態では、その横にミスした印と点線にかからないよう捺印してください。被裏書人欄に名前や住所、会社名を記載した時は、バツを引いて第二裏書人欄に記載してください。
被裏書人欄は特別問題がない場合、何も記載しないケースが多いです。
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