経理の仕事についている場合はもちろん、簿記の勉強をされている方も早い段階で手形の種類や仕訳方法を学びますが、手形の中で裏書手形の仕訳には、対照勘定法と評価勘定法の二種類が存在します。
裏書手形とは受け取った手形を他人に渡すことなので、資産である受取手形勘定の減少として処理します。元々の手形を発行した人が支払期日になっても支払いが出来ない場合、代わりに自分が支払いをする義務が生じるため、偶発債務の額を明らかにするための仕訳を行います。現時点では債務じゃなくても将来債務になる可能性があるものを偶発債務と呼んでいます。
対照勘定法では受取手形勘定の減少と同時に、手形裏書義務見返と手形裏書義務の勘定を使用し、偶発債務の額を帳簿上に明らかにします。備忘記録の勘定のため貸借対照表には記載されません。評価勘定法では受取手形勘定は使用せず、裏書手形という勘定を使用します。受取手形勘定と裏書手形勘定の差額が手元の受取手形の純額になります。
両方の方法とも、保証債務の時価評価の仕訳も行います。保証債務の仕訳は金融商品に係る会計基準の規定に基づいて行うもので、裏書時のほか割引時にも使用しますが、簿記検定の勉強を始めたばかりの段階では、とりあえず無視して問題ありません。
お役立ちリンク集
【手形割引】
◆手形割引とは|仕組み・銀行と業者それぞれで依頼するメリット
| ◆手形割引料(手数料)と計算方法について
◆手形割引の仕訳を解説
| ◆手形割引とファクタリングの違いについて
◆手形割引のメリットとデメリット
◆手形割引の会計処理と仕訳方法とは
| ◆手形割引料の意味とは?金融機関と手形割引業者の手数料の違い
◆優良な手形割引業者を見つけるときのポイント
| ◆手形割引率の計算方法と相場について
◆手形割引の支払い金利の種類と計算方法
| ◆手形割引料にかかる消費税の扱いはどうなる?
◆勘定科目「手形売却損」での手形割引料の計上方法
|◆手形割引を依頼するときに役立つ「印紙税」の知識
◆手形割引の依頼で印紙代は必要になる?
| ◆受取手形を手形割引するメリット
◆手形割引の会計処理「対照勘定法」と「評価勘定法」の違い
| ◆銀行で手形割引をするときの金利の相場とは
◆手形割引の手数料は「支払い期日までの日数」で変わる理由
| ◆手形割引なら支払期日までの期間が長い手形を有効活用できるワケ
◆手形割引の審査での「限度額(極度額)」とは?
| ◆個人事業主が手形割引業者を利用する方法
◆ネットで手形割引を利用するときは信頼できるサイトを見極める!
| ◆商業手形割引と審査のハードルについて
◆手形割引の相場を調べる方法
| ◆手形割引は即日利用ができるケースもある?
◆手形割引で知っておきたい手数料の種類と相場について
| ◆金融機関と手形割引業者で支払い金利の相場が異なる理由
◆手形を担保にする手形割引の特徴
| ◆グループ企業での手形割引と短期借入金の知識
◆中小企業が手形割引を活用している背景
| ◆手形割引の手数料の注意点
◆手形割引と手形貸付の仕組み
| ◆仕訳をするときに知っておきたい手形割引の手数料の考え方
◆手形割引の取立手数料とは?取立依頼の方法について
| ◆支払期日が金融機関の休業日の場合の手形割引の日数計算と計算例
◆手形割引の入金までの流れ
| ◆手形割引で知っておきたい「根保証」の知識
◆手形割引を利用するときの必要書類について
| ◆手形割引とファクタリングの違い
◆わかりやすい手形割引のメリットとデメリット
| ◆銀行視点で考える手形割引の与信リスクとは
◆手形割引で知っておきたい要件を満たしていない「白地手形」について
| ◆利息制限法の内容と手形割引への適用について
◆手形割引業者によって手形割引レートは違う
986,792円+送付代金=ご送金金額