手形は商取引の決済の手段等として活用され、振出人が手形に金額や満期日などの必要な事項を記載して署名捺印して受取人に交付することで手形債権が成立するものです。この手形債権そのものについて財産的な価値を有するので受取人は満期日までに自己の商取引の決済等の手段として第三者に裏書して交付することができますし、この第三者がさらに同様の行為を行うことが可能です。このように手形は転々流通していく有価証券という性質を有していますが、基本的には商取引に利用されるものであるため個人名が出てくることはありません。このような裏書のある手形の支払呈示を受けた場合にはどのように対応するべきでしょうか。
この点、転々流通する手形の性質からは誰が真実の権利者なのかは実質的に分からなくなることが想定され、それゆえに手形の裏書人と被裏書人との記載の連続性に法的な保護を与えています。すなわち裏書が連続していれば所持人が形式的には手形の権利者であると推定され、何ら自分が権利者であることを立証せずとも手形金を請求できるのです。そしてこの法的効果は法人であれ個人であれ関係なく適用されるので個人名が出ているものであっても問題ありません。
そして支払の段階ではこの連続している手形であれば例え無権利者への弁済であっても免責されます。ですので、個人名がある場合については、その個人名のところの裏書人と被裏書人が形式的に連続しているかをきちんと確認する必要があります。
お役立ちリンク集
【手形割引】
◆手形割引とは|仕組み・銀行と業者それぞれで依頼するメリット
| ◆手形割引料(手数料)と計算方法について
◆手形割引の仕訳を解説
| ◆手形割引とファクタリングの違いについて
◆手形割引のメリットとデメリット
◆手形割引の会計処理と仕訳方法とは
| ◆手形割引料の意味とは?金融機関と手形割引業者の手数料の違い
◆優良な手形割引業者を見つけるときのポイント
| ◆手形割引率の計算方法と相場について
◆手形割引の支払い金利の種類と計算方法
| ◆手形割引料にかかる消費税の扱いはどうなる?
◆勘定科目「手形売却損」での手形割引料の計上方法
|◆手形割引を依頼するときに役立つ「印紙税」の知識
◆手形割引の依頼で印紙代は必要になる?
| ◆受取手形を手形割引するメリット
◆手形割引の会計処理「対照勘定法」と「評価勘定法」の違い
| ◆銀行で手形割引をするときの金利の相場とは
◆手形割引の手数料は「支払い期日までの日数」で変わる理由
| ◆手形割引なら支払期日までの期間が長い手形を有効活用できるワケ
◆手形割引の審査での「限度額(極度額)」とは?
| ◆個人事業主が手形割引業者を利用する方法
◆ネットで手形割引を利用するときは信頼できるサイトを見極める!
| ◆商業手形割引と審査のハードルについて
◆手形割引の相場を調べる方法
| ◆手形割引は即日利用ができるケースもある?
◆手形割引で知っておきたい手数料の種類と相場について
| ◆金融機関と手形割引業者で支払い金利の相場が異なる理由
◆手形を担保にする手形割引の特徴
| ◆グループ企業での手形割引と短期借入金の知識
◆中小企業が手形割引を活用している背景
| ◆手形割引の手数料の注意点
◆手形割引と手形貸付の仕組み
| ◆仕訳をするときに知っておきたい手形割引の手数料の考え方
◆手形割引の取立手数料とは?取立依頼の方法について
| ◆支払期日が金融機関の休業日の場合の手形割引の日数計算と計算例
◆手形割引の入金までの流れ
| ◆手形割引で知っておきたい「根保証」の知識
◆手形割引を利用するときの必要書類について
| ◆手形割引とファクタリングの違い
◆わかりやすい手形割引のメリットとデメリット
| ◆銀行視点で考える手形割引の与信リスクとは
◆手形割引で知っておきたい要件を満たしていない「白地手形」について
| ◆利息制限法の内容と手形割引への適用について
◆手形割引業者によって手形割引レートは違う
986,792円+送付代金=ご送金金額