デジタル化の流れに従って、電子記録債権を導入する企業が増えてきました。電子記録債権は単に手形などを電子化するだけではなく、従来からあった問題点を解消している点で高く評価されています。つまり電子化したことによって、手形の交付や保管にかかわるコストを減したり、紛失や盗難のリスクがほぼゼロになる点ばかりでなく、今までにはできなかった手形の分割割引や譲渡が可能となったのが最も大きな特徴であると言っていいでしょう。
でんさいでの取引はすべてネット上で行われますが、この会計処理は企業会計基準委員会が平成21年4月に示した指針に従うこととなっております。でんさい割引の仕訳に際しては特別に会計処理が複雑になるというわけではありません。これまでの支払手形や受取手形の処理に準じた形で、新たな勘定科目として電子記録債務と電子記録債権を使えばそれで完了いたします。
具体的には、債権者が債務者に対して100,000円の商品を掛けで販売した場合、債権者側の仕訳は、借方に売掛金と電子記録債権の科目がきて、貸方に売上と売掛金が来ることとなります。金額はいずれも100,000円です。もしこの取引で20,000円の値引きが行われたら、債権者側は借方に現金19,000円と電子記録債権売却損が1,000円、そして貸方に電子記録債権20,000円が来るのです。このような形ででんさい割引の仕訳を行います。
お役立ちリンク集
【手形割引】
◆手形割引とは|仕組み・銀行と業者それぞれで依頼するメリット
| ◆手形割引料(手数料)と計算方法について
◆手形割引の仕訳を解説
| ◆手形割引とファクタリングの違いについて
◆手形割引のメリットとデメリット
◆手形割引の会計処理と仕訳方法とは
| ◆手形割引料の意味とは?金融機関と手形割引業者の手数料の違い
◆優良な手形割引業者を見つけるときのポイント
| ◆手形割引率の計算方法と相場について
◆手形割引の支払い金利の種類と計算方法
| ◆手形割引料にかかる消費税の扱いはどうなる?
◆勘定科目「手形売却損」での手形割引料の計上方法
|◆手形割引を依頼するときに役立つ「印紙税」の知識
◆手形割引の依頼で印紙代は必要になる?
| ◆受取手形を手形割引するメリット
◆手形割引の会計処理「対照勘定法」と「評価勘定法」の違い
| ◆銀行で手形割引をするときの金利の相場とは
◆手形割引の手数料は「支払い期日までの日数」で変わる理由
| ◆手形割引なら支払期日までの期間が長い手形を有効活用できるワケ
◆手形割引の審査での「限度額(極度額)」とは?
| ◆個人事業主が手形割引業者を利用する方法
◆ネットで手形割引を利用するときは信頼できるサイトを見極める!
| ◆商業手形割引と審査のハードルについて
◆手形割引の相場を調べる方法
| ◆手形割引は即日利用ができるケースもある?
◆手形割引で知っておきたい手数料の種類と相場について
| ◆金融機関と手形割引業者で支払い金利の相場が異なる理由
◆手形を担保にする手形割引の特徴
| ◆グループ企業での手形割引と短期借入金の知識
◆中小企業が手形割引を活用している背景
| ◆手形割引の手数料の注意点
◆手形割引と手形貸付の仕組み
| ◆仕訳をするときに知っておきたい手形割引の手数料の考え方
◆手形割引の取立手数料とは?取立依頼の方法について
| ◆支払期日が金融機関の休業日の場合の手形割引の日数計算と計算例
◆手形割引の入金までの流れ
| ◆手形割引で知っておきたい「根保証」の知識
◆手形割引を利用するときの必要書類について
| ◆手形割引とファクタリングの違い
◆わかりやすい手形割引のメリットとデメリット
| ◆銀行視点で考える手形割引の与信リスクとは
◆手形割引で知っておきたい要件を満たしていない「白地手形」について
| ◆利息制限法の内容と手形割引への適用について
◆手形割引業者によって手形割引レートは違う
986,792円+送付代金=ご送金金額