金融機関から融資を受ける方法の一つに従来から手形貸付がありました。そこへ「でんさい」という選択肢が加わり、中小企業にはより便利な環境が整いました。手形貸付では銀行を名宛人として約束手形を振出しましたが、「でんさい」では記録機関に債権を登録することで二重譲渡のリスクや不存在債権による取引などを防止する効果が期待できます。
また手形は管理コストや紛失のおそれがある一方で電子債権ならばそれらの心配がいりません。融資を受ける際に債務者単独行為による点はどちらも同じなのですが、手形は受取人氏名や金額など定められた記載事項を欠けば効力が認められませんが、電子債権では簡略化されています。債権を譲渡する場合にも違いがあり、手形は裏書きが必ず必要となりますが、電子債権は記録機関に記録することで譲渡します。したがって第三者機関が介在する分、譲受人が債権の存在を確認し易くかつ信用できる点がメリットです。
さらに手形では印紙代が必要でしたが電子債権では不要ですし、決済時の煩雑な手続きも少なく迅速です。申し込みも金融機関を通して行うので決して面倒ではありません。広く金融機関が参加しているので、これからますます広がりをみせるでしょう。
お役立ちリンク集
【手形割引】
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◆手形割引の会計処理と仕訳方法とは
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|◆手形割引を依頼するときに役立つ「印紙税」の知識
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