受取手形は後日代金を受け取ることができる非常に重要なものとなっていますが、その代わりに通常の売買契約では適用できない特別な事情があって手形での処理を行うと言うことも少なくありません。そのためその管理は詳細まで確実に行うことが必要であり、現金化するために様々な手順を踏まなければいけないこともあるためこの内容も記録しておくことが必要となります。そのための管理を行う書類が、受取手形記入帳です。
受取手形記入帳では手形の表面に記載されている番号のほか、振出人の住所氏名及び振出日などを記載することになっていますが、一般的にはその他にその手形に関する顛末の内容を記載することが重要となっています。この顛末とは主に期日に何らかの理由で現金化をすることができなかった場合にはその理由と、これが相手先の事情による不渡り等の場合にはその後の様々な状況と現金回収に至るまでの内容を詳細に記載することが特徴です。
特に不渡りの場合には、その後様々な処置などを行い現金を回収しなければなりません。そのための手順を詳細に記録し、また相手企業の対応などもしっかりと記録しておくことで、今後の様々な処理を行うための貴重な情報とするほか、企業内の売買の方法の是非などを検討する上でも非常に重要な書類となっています。
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